工作室 112 木製パズル(9個目)
かなり以前の事ですがら、はっきりとは憶えていないのですが、こういうものがどこかに飾ってあるのを見た記憶があります。
いったいどんな構造になっているのかと不思議に思った記憶があるのですが、この動画でよくわかりました。そこで実際に作って試してみることにしました。
設計
各ピースはこのように角を斜めにカットするのですが、この斜めカットがSketchUpでは処理出来ません。たぶん無料版だからだと思います。(この画像はPhotoshopで加工しています。)
材料は前回のPentominoesで使った20mm角材の余りを使うことにしました。
この斜めカット作業をする為の治具が必要ですから、いつものようにSketchUpで設計しました。
左の画像をクリックするとダウンロードできます。
製作
まず、治具の材料を切り出しました。
これを組み立てて、やすりがけをし、レモンオイルで塗装しました。
角材に鉛筆で墨入れをするのですが、このときの角度が55度です。このときに役立つのが以前作って置いたSliding T-Bevelです。これで直接角材に描き入れたので上の動画にあるテンプレートは必要ありませんでした。
さらに小型のスピード・スクエア(これも自作)があると便利です。
角材をこのように治具に乗せて三角形の部分を切り落とします。バンド・ソーがあると効率がいいのですが、持っていないので半分は糸鋸盤で、最後はのこぎりでカットしました。
このようにカットできました。
斜めカットの後、のこぎりで各ピースに切断しました。
完成
レモンオイルで塗装して完成です。
回してみました。立体的な構造がよくわかると思います。
組立てはこのようにします。
まず、左手の方に三個のピースを直交させて固定しておきます。そのまま右手に同じことをするのですが、右手だけではできませんから、左手に持っているものを離さないように、左手の余っている2本の指も使います。そばに猫がいれば手を借りましょう。これらを中心を合わせるように合体させれば完成となります。
分解はこのように二つのピースをそっと引き離すようにすればとても簡単です。
2015年12月26日 記