工作室 303 ファスナーの見えないペンケース
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だんだんと暖かくなってきました。そろそろ春用のジャンパーに着替える頃合いです。ここ数年着ている春のジャンパーのファスナーはこのように表からほとんど見えないようになっています。
これを参考にしてペンケースを作ってみようと思い立ちました。
設計
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表布を一旦仮縫いして綴じておき、後は普通に縫えばいいということに気づいて、構造図を描いてみました。
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これを元にして、16cmファスナー用に設計してみました。
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製作
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表布を二枚裁断しました。
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内布も二枚裁断しました。これは最近買ったばかりのものです。内布にちょうどいい色だと思って奮発して2mm買っておきました。
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表布の裏に接着芯を貼りました。残りが足りなくなってしまい、片方は二枚つなげて貼りました。
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表布を中表に重ねて、縫い代20mmで縫います。これは後で糸を抜く仮縫いなので、普段はしつけ糸を使いますが、今回は普通の糸で縫いました。
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縫い代を開いてアイロンで整えました。
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縫い合わせた線に中心を合わせて16センチファスナーを載せます。
このファスナーは古いペンケースを分解して取り出したもので、端がぼろぼろになっています。
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ファスナーに合わせて内布を合わせ、
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縫い代5mmで縫いました。
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もう片側も同様に縫いました。
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ここで、表布の仮縫いをリッパーでほぐしました。
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糸を抜くと少しだけ開きました。ほんの少しファスナーの金属が見えます。
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次に、表布、内布がずれないように端を縫いますが、縫う作業中にずれてくるので、しつけ縫いをして固定してから縫いました。
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しつけ糸を抜きました。
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表から観るとこんな感じです。
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内布どうしを中表に重ねて、端を縫いますが、中央に70mmの返し口を空けます。
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表布も中表に重ねて縫い代10mmで縫います。
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縫い代を割っておきます。
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表布同士、内布同士をこのように折り合わせます。このとき、ファスナーは半分ほど開けておきます。
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中央がずれないように慎重に位置あわせをして手芸クリップで固定しました。
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表布側から、左右を15mmの縫い代で縫います。
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角をカットして縫い代から表に返します。
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第一段階で全体が内布で覆われました。返し口が開いています。
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いつものように、返し口はコの字まつり縫いで綴じました。
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次にファスナーを前回にして表に返します。
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さて、ちゃんと出来ているだろうか、いつもながら、この瞬間はどきどきします。
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表に返しました。
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アイロンで整えて完成です。どうやらうまくできたようです。
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万年筆二本、赤のボールペン、黒のボールペンを入れてみました。
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このようにファスナーが見えないのにペンケースが開いたり綴じたりします。
2022年3月13日 記