工作室 119 Shut The Box (game)
前回はただサイコロを振るだけのDiceTowerを作りましたが、それだけではあまり面白味がありません。そこで今回はサイコロを使ったゲームで前々から作ってみたいと思っていたShut The Boxを作るころにしました。日本ではあまりなじみの無いゲームですが、欧米では普通に知られているようで、様々な形の物があるようです。一般的にはサイコロを振るスペースも一緒に入っているようですが、なにしろDiceTowerがあるので、今回のものはそのスペースがないものにしました。
まずは、9mm厚の板を幅15mmに切り、さらに40mmずつに切断したところです。
それぞれに3mmの孔を空けます。これが案外難しくて、どうしてもほんの少しずれてしまいます。やはりちゃんとしたボール盤が欲しいなぁと思いました。あれこれ調べると2万円程度だと中国製で精度の当たり外れがあるようです。日本製となるととんでもなく高価なので、ある程度妥協しないといけないみたいです。
切り出した文字盤は3mmの竹串でつなぎます。文字盤どうしがくっついていると独立して動きにくくなるので、間にはこのように3mmのワッシャー(一枚9円)を入れました。
両脇は軸受けで保持します。
手書きで数字を書き入れました。一般的には表側だけのようですが、裏にしたときにそれがよくわかるようにと、裏側は赤色にしました。
これを格納する箱をどのような物にするか、あれこれ考えた結果、単純なものに落ち着きました。全部9mm厚の板から切り出しました。
組み立てます。
蓋はこのように全面が数ミリはみ出す構造にして、空けるときのひっかかりにします。空けるときの回転軸には爪楊枝を使うことにしました。その為の2mmの孔を空けておきます。
文字盤を組み込みました。手前に倒すとパチッと心地よい音がします。底からは写真のように隙間をあけていますから、ここに指をひっかけて文字盤を起こすことができます。
蓋を取り付けます。接着剤を使わずに単純に爪楊枝を打ち込んでいるだけです。
爪楊枝のはみ出している部分をカットすると、このようにほとんど見えなくなりました。
これで完成です。これだけ見ても一体どんなゲームなんだろうと不思議に思いますよね。
DiceTowerと並べてみました。やはり一体型にした方が良かったかなと思いました。
この例では、1と6の目がでたので合計の7の数字を倒しています。もちろん1と6の二枚の数字を倒してもいいのです。これを続けて行き、倒す札がなくなったら残った数字の合計が点数になります。遊び方ルールにはこのほかにもいろいろな種類があるようです。
2016年3月6日 記