工作室 315 内ポケット付きがまぐち
設計
またまた、がまぐちのくちがねを買って来ました。今回はもうひと工夫してみようと思ったわけです。ひとつは内側にポケットを付けることです。そしてもうひとつは、より厚くてふわふわした接着芯を使うことです。
左の画像をクリックすると、別タブで型紙のPDFが開きます。
製作
表布はこれを使います。ちょうどひとつ分残っていました。
より厚い接着芯が欲しいと思って探したのがこれです。『ふんわりバッグの接着わた』。実測で1.4mmありました。いつも使っている厚手の接着芯が0.4mmですから、かなりの厚みとなります。
これをカットしました。
表布の裏面に接着しました。厚いので、一回では接着できませんでした。
内布は底に返し口を設けるために、二枚構成にしました。底の部分が10mm長くなります。
内ポケットを作ります。120mmx160mmの生地を二つ折りにして、
このように返し口を残して縫います。
縫いました。
角をカットして、
返し口から表に返してアイロンで整えました。
設計図の位置に取付けます。
このとき、返し口は綴じないまま、下側に向けておきます。
ずれないように、しつけ縫いをして、
いわゆるポケットの縫い方で縫付けました。いろいろなシャツを調べてみたら、どれも同じように縫い方をしているので、ポケットの縫い方というのは、方式があるようです。
このとき、返し口も自動的に綴じることになります。
しつけ糸を抜いて、内ポケットが出来ました。このように、ポケット部分を縦縞にして、横縞の内布と見分けがつくように工夫してみました。
内布を中表に重ねて、
側面と底面を縫いました。底面の中央70mmは返し口として空けてあります。
次にマチをつくります。
縫いました。
表にかえします。内ポケットがちゃんと付いていますね。
表布の続きを縫います。中表にかさねて、
側面を縫いました。
マチも作りました。
このなかに、内布を中表に重ねて差し込みます。
新調に位置を合わせて、
口の部分をぐるっと一回り縫いました。前回は、こちらに返し口を作ったのですが、曲線部分に返し口をつくるのは、かなり大変なので、やはり底面の直線部分に返し口を作って良かったです。
ぎざぎざの鋏で余分な部分をカットして、
表に返します。
この段階で、底に空いている返し口を綴じます。
コの字まつり縫いで綴じました。
内布を内側に差し込んでアイロンで整えました。内ポケットがよく見えます。
紙紐を縫付けました。この縫い方はかがり縫いというらしいです。
いよいよくちがねを取付けます。
なんとか工夫して取付けました。はみ出してしまった接着剤はお湯で溶かして拭き取りました。牛乳と同じエマルジョンなので、乾く前はよく溶けるのです。水よりもお湯の方が効果的です。
プライヤーでくちがねの根本を締めました。もちろん当て布を当てて、金属に傷が付かないように気をつけます。
完成
これで完成です。
ポケットにキャッシュレス・カードを入れてみました。
2022年10月16日 記