工作室 338 ペンケースマチ重ね縫い
このところ、マチを表布と内布を重ね縫いをして一気に作ってしまうという方式を何度か使っています。これを、以前はよく作っていたペンケースに応用してみたら、どうなるだろうかと、試作してみることにしました。
設計
16cmファスナー用に型紙を描いてみました。
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製作
端布を探していたら、なんとかぎりぎり一枚は使えそうなものを見つけました。
それだけでは、足りないので、マスクを作るサイズにカットしておいた物も使うことにしました。
よく使っていたYKKの16cmファスナー(ダイソー)です。
中央に切れ込みを入れておきました。
ここで、ひとつ大失敗です。端の処理をしないまま使ってしまいました。まあ、試作だからよしとしましょう。
型紙から起こした厚手の接着芯を裏面に貼り付けて、
縫い代10mmずつとって表布をカットしました。
どちらも紺系統です。
片方の表布に、ファスナーを中表に中央を合わせて重ねて、しつけ縫いしました。
その上に、内布を重ねて、
縫い代5mmで縫いました。表布に合わせて紺色の糸を使いましたから、内側にははっきりと縫い目が出てしまいます。
さらに、表に返しておいて、2mmの縫い代でステッチ縫いをしました。
もう片方も同様にして、
内布を縫付けて、
同じものができました。
今度は、表布同士、内布同士を合わせて、周りを縫います。
緑の線の部分は、返し口として空けてあります。
表布、内布の底の角に2cmのマチを作ります。以前はこのようにして、四カ所を縫っていましたが、
このように、表布と内布を重ねて、一気に縫ってしまいます。
縫ってから、余分な三角の先端をカットしました。
返し口から表に返しますが、底の角(マチ)がくっついているので、内布を表に出しておきます。
返し口が開いていますから、
いつものようにコの字まつり縫いで綴じました。
内布を押し込むと、
想定通りに、マチの部分がきちんと出来ていました。これで、内布が内部でぶかぶかと浮いてしまうという事が無くなります。
完成
ということで、試作は成功でした。これを機に、またファスナーを使ってみようと思いました。
ちなみに、反対側はこうなっていて、まるで別物のようです。
しかも、端布を斜めにカットして使ったので、偶然にもいい物が出来たようです。
アイロンで整えたら、マチがしっかりしているので、きちんと立ちます。
2023年5月28日 記