工作室 07 はんだ付け用排煙機
はじめに
はんだ付け作業をする時にはんだから煙が出ますが、細かな部分だと目を近づけて行うのでちょっと怖い気がします。扇風機を回しながら作業をすればいいのだけど、冬場は寒くて使えません。小さな扇風機があればいいのだけどと思ってました。
先日、本屋さんで立ち読みしたMake Magazineに、パソコン用のファンを利用したはんだ付け用排煙機が載ってました。パソコン用の冷却ファンはDC12Vで動作しますが、一般的な単三乾電池だと8本必要です。しかしその記事では3端子レギュレーターを使って、006P乾電池2個すなわち18Vを12Vに変換して回すというものでした。なるほどこれならコンパクトに出来ます。そこで、さっそく作ってみることにします。
回路図は非常に単純で、確かこんな感じでした。
製作
地デジPCのCPUファンを交換したときに余ったファンを使います。ケースは100円ショップで買った紙の箱です。
ソルダレス・ブレッド・ボードで動作確認をします。その名の通りはんだ無しということですから、部品を差し込むだけで回路を作る事ができる便利な基板です。大丈夫、ちゃんと回りました。
箱に丸い穴を空けます。もちろん表面裏面とも同じ大きさにします。
ファンを取り付けます。半導体取り付け用にラグ板もネジ止めしておきます。
全面から吸い込んだ気流が箱の中で渦を作るとうまく流れなくなってしまいます。背面排気がうまくいくように、こんな風にダクトをつくりました。。
実は流体力学は大の苦手で、学生時代落としてしまった苦い思い出があります。なにしろ解答として、夏休みに行った一週間のツーリング・リポートを書いてしまったのが失敗でした。
前から見るとこんな感じ。
配線をします。
3端子レギュレーターを気流の中において冷やすために、こんな風に取り付けました。自己冷却方式ですね。
電源スイッチは適当な手持ちが無かったし、買うほどでもないので、クリップと玉子ラグで間に合わせました。
これでも、ちゃんと電源スイッチの役割は果たします。
これで完成です。動作音は静かだし、青色LEDの明かりが綺麗です。
効果はこんな感じです。ここでははんだの煙の代わりにお香の煙を使ってます。
費用
3端子レギュレーターIC | 63円 |
006P乾電池2個 | 210円 |
006P用スナップ2個 | 42円 |
箱 | 105円 |
合計 | 420円 |
2011年3月10日 記