工作室 155 オルゴール箱 2 (Music Box 2)
オルゴール入手
中古品を売っている店に立ち寄ったときに、こんな物を買ってきました。オルゴールの入ったプラスティックの箱です。500円でした。局名は箱に印刷されている通り『Let It Go』。どこかで聴いたことはあるのですが、米国のアニメーション映画の主題歌らしいです。
このままでは余り大きな音は出ません。お土産品のたぐいですね。
分解してみました。孔の位置さえ合わせれば、もっと大きな共鳴板に取り付けて大きな音が出せそうです。そこで、今回はこのオルゴールを使って小箱を作ってみることにします。
2011年4月にICオルゴールキットを使ったオルゴール箱を作った事がありましたので、今回が2作目のオルゴール箱となります。
ちなみに、英語ではMuxic Boxというみたいです。
製作
手持ちの材料から探し出したのは、6mm厚の合板です。測ってみると、厚さ5.7mm、長さは892mmで、幅は片方が82.8mmでもう一方は83.5mmでした。端材として50円で売っていた物ですから、このように中途半端なテーパーがかかっているのもしょうがありません。
このままでは使えないので、幅を80mmに調整しました。
さらに斜め45度カットをして側板4枚が出来ました。
底板用の溝を掘りました。底板は3mmの合板を使うので幅も深さも3mmにしてあります。
さらに、天板用に3mmの切り欠きを作りました。
オルゴールの入る部分の仕切りの為にさらに3mm溝を作りました。
音が底から外に出るようにこのように側板の下を切り欠いて、上げ底になるように加工しました。
天板と底板用の3mmの合板をカットしました。
実は手持ちが無くなっている事に気付いて慌てて買って来たのです。前回行った時には欠品していましたが、今回は運良くたくさん置いてありました。
箱の組立てをします。まずは底板をはさんで側板を貼り付けます。
さらに天板を接着しました。
上から15mmをカットして蓋にします。
オルゴール部の仕切りをはめ込みました。
オルゴールの共鳴板を3mm合板で作り、孔空け加工をしました。ネジ用に3mmが2カ所、ゼンマイの巻き手用に6mmの孔を空けています。
オルゴールに共鳴板を取り付けてみました。これだけでも音は大きくなっています。
後で別の曲の物が手に入ったら交換できるようにビス留めすることにしました。
オルゴール取り付け完了です。さらに大きな音が出るようになりました。
ワトコオイルのナチュラルで塗装しました。
宝石箱としても使えるようにフェルトを貼りました。
実はこれ、先日誕生日を迎えた妹へのプレゼントなんです。
後部に蝶番を取り付けて蓋が簡単に開け閉めできるようにしました。
どうも何かが足りません。蓋を開けるときのとっかかりがないと、いわゆるつかみ所のない物になります。あれこれ考えた末、6mmの丸棒を埋め込むことにしました。
完成
これで完成です。
ちなみに、このオルゴールはゼンマイが伸びるまでずっと回りっぱなしのタイプです。蓋を閉めると音が止むようにできるストッパー機構は付いていません。それを踏まえての製作でした。蓋を閉めても底から音が聞こえるように、このように底には18mmの孔を空けています。
宝石のたぐいは持っていないので、手近にあった小物を入れてみました。
オルゴールは右側にすれば良かったかなと思います。
2017年6月24日 記