工作室 354 買物袋収納袋改
前回の物を何度も使ってみましたが、いろいろと問題が出て来ました。まずは、当初の目的とした、買物袋の持ち手に吊下げる方式はまったくうまくいきませんでした。さらに、薄くて軽いのはいいのですが、どうにも形が決まらないので、ふにゃふにゃして見てくれが最悪でした。
そこで、今回はこれを改良して、厚手の生地(接着芯付き)を使い、内布も付けることで形をしっかりと出せるようにしました。
さらに、表側の箱を作る方式と内側の箱を作る方式を別々のものにして、デザイン性と生産性の両立を図ることにしました。この部分に関しては試作という意味合いもあります。
設計
型紙を描きました。
表側は側面で厚みを付ける方式、内側はマチで厚みを付ける方式にします。
左の画像をクリックすると、別タブでPDFが開きます。3ページです。
製作
まず最初に蓋を作ります。中表に二枚重ねて、
縫い、余分な部分をカットしました。さらに、両面ともボタン穴の周りを強化する為の接着芯を貼りました。
表に返してアイロンで整えました。
ボタンは、直径が15.0mm、暑さが4.1mmの物を使います。ボタン穴の長さは20mmにしました。
ボタン穴をかがりました。
拡大してみます。
次に内布を作ります。これはマチで厚みをつける方式にするので、二枚重ねにします。
縫いました。
青い矢印部分80mmは返し口として空けておきます。
返し口を開きました。
底に50mmのマチを作ります。
縫いました。
余分な部分をカットしました。
表布の前面と後面はこの生地を使います。
側面は蓋と同じ生地にします。
それぞれに接着芯を貼りました。
縫って表に返しました。
後面に、蓋を縫い代5mmで仮縫いします。
これを内布の中に差し込んで、
口の周りをぐるっと一周、縫い代10mmで縫いました。
返し口から表に返しました。
いつものようにコの字まつり縫いで返し口を綴じました。
アクセントとして、蓋の縁を白い糸でステッチ縫いしました。
ボタンを縫付けて完成です。
完成
やはり、厚手の生地で内布もつけるとしっかりとしたものが出来ました。
表側と内側の作り方を変えるやりかたも、これで経験出来ました。内布の方はかなり工数が少なくて済みます。
後側はこうなっています。
買物袋の出し入れも楽になりました。
2023年10月10日 記