工作室 154 糸鋸刃収納庫

設計

木工製作にかかせない電動糸のこ。手動のものと同じく上下にはかなりのテンションをかけてピンと張ります。曲線を切るのですからトーションもかかります。その為金属疲労が溜まっていき、作業中に突然破断が起きることになり、その都度刃の交換作業を強いられます。問題は、あれれ、これと同じ刃はどこにしまっておいたかなと探すのに手間取ることがよくあるということです。まとめてきちんと収納しておきたいとかねがね思っておりました。

つい先日、このようなYouTubeの動画を見つけました。電動糸のこは英語でScroll Sawと言います。そのBlade Dispenserだというので、再生してみました。



なるほど、これは空間に余裕のある人用ですね。僕の場合は狭い作業場所で工作機械がびっしりとひしめいているので、こんな大きな物を置く余裕がありません。そこで、現在刃先を照らすLED照明の電池や、刃先交換工具の収納に鞍型の箱を作ってアームに取り付けているのと同じように、まだ少し余裕のある部分に取り付ける鞍型の収納庫を作る事にしました。

いつものようにSketchUpで設計しました。端材の寸法に合わせてあります。

分解図も描きました。同じサイズのパーツがたくさんあります。

製作

パーツを切り出しました。基本的に3mmの合板を使っています。

左右のブロックを組み立てました。

左右のブロックを連結させて鞍の形ができました。

この部分は接着剤だけでは弱いのでビスでしっかりと固定しておきます。

完成

アームにまたがらせてみました。想定通り、ぴったりと収まりました。

拡大してみるとよくわかりますね。

ブレードを収めてみました。

必要な物がすぐに手が届くところにあるので使い勝手がかなり向上しています。

2017年6月24日 記

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