工作室 332 ゴム無しマスク

テレビを持っていないので正確な情報は知らないのですが、YouTubeによると、マスクは最近解禁になったとのこと。しかし、まだまだマスクをしている人の方が圧倒的に多く、特にスーパーマーケットなどの店内ではマスク無しの人は皆無です。

いつも同じようなマスクばかり使っているので、新しく作ろうとしたら、このマスクゴムの買い置きが無くなっていました。これはストッパー付きなので、後で調整がしやすいのです。

同じ物を買いに行ったら、こんなものを見つけました。なるほど、これはマスク自体に縫付けることなく、何度も使い回しができるというすぐれものです。

実は、マスクゴムの縫付けはかなり面倒なのです。正確に位置決めをする必要がありますから、仮止めしてから縫います。一番力のかかるところですから、かなり細かく丁寧に縫う必要もあるんです。それが必要無いというのは、とても助かります。

設計

古いマスクに使ってみたら、長さを調整する必要がありました。それを踏まえて設計図を描きました。

左の画像をクリックすると、別タブで型紙のPDFが開きます。

製作

表布は、最近よく使っているこれです。これはマスクにも使っていました。

中表に重ねてカットしました。

内布はこれです。いつもは白のダブル・ガーゼを使っているのですが、ちょうど手持ちが切れていました。

三枚構造のナノ・フィルターを使います。以前よりも半額になりました。

内布をナノ・フィルターで挟んで、改めて、縫い線を描き入れます。

全面の曲線を縫いました。

布が二枚程度ならば軽くなみ縫いができるのですが、この場合は実測で2.4mmの厚みがあり、ひと針ひと針ずつの縫い方となってしまいます。こんな時はミシンがあるといいなとつくづく思うのです。

ナノ・フィルターの余分な部分をカットしてしまいます。

曲線部を適当な感覚で鋏で切れ目を入れます。

これを折りたたんで、しつけ縫いをします。

反対側(内側)はこうなります。この段階では、まだしつけ糸は抜きません。

表布の全面曲線部も縫いました。

こちらも同様に生地に切れ目をいれて、しつけ縫いをしておきます。折りたたむ向きは、内布と同じにします。これは、組み立てると反対側に重なるからです。

表に返して全面の曲線を整えます。アイロンを使うと、その熱でナノ・フィルターが破壊されるので、指でととのえるだけです。

内布と中表に重ねます。

ゴムを縫付けるときには、この段階で細かなゴム取付け位置の調整が必要なのですが、今回はそれが無いだけで、とても簡単です。

まわりをぐるっと縫いました。矢印部分は返し口として空けてあります。

表に返しやすくするために、角などはカットしておきます。

返し口から表に返しました。この段階で、しつけ糸を抜きます。

返し口が開いているので、

いつものようにコの字まつり縫いで綴じました。

完成

クリップ付きマスクゴムを取付けて完成です。とっても簡単でした。

材料を変えてもうひとつ作りました。

クリップ付きマスクゴムの取付け取り外しは、とても簡単です。

2023年4月9日 記

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