工作室 280 小銭入れ4
前回の和柄二つ折り財布は我ながら気に入りました。まあ、細かな部分はさておき、なにしろ和柄の生地がとてもいいのです。
そこで、小銭入れも同じ柄で作ろうと思い立ちました。
今使っているのは、小銭・カード入れで、小勢入れの二作目の物です。これは安物の生地を使ったせいで、かなりぼろぼろになっています。
設計
今使っている物と同じというわけにはいかないので、何枚もイメージスケッチを描き直して、やっとまとまりました。蓋を開くと口が60度開くしかけです。これなら出し入れも問題なさそうです。
左の画像をクリックすると、別タブでPDFが開きます。
製作
設計図から型紙を切り出しました。
表布と内布を切り出しました。
設計図にあるように接着芯はこうなります。
表布の裏に接着芯を貼りました。
三角の部分は堅いと困るので接着芯を貼りません。基本的に接着芯の際を縫いますが、三角形の部分は手描きで補助線を描きました。
矢印部分は返し口ですから縫いません。
縫いました。この画像ではまったくわかりませんね。
表に返す為に余分な部分をカットして、
縫代をアイロンで開きました。
返し口から表に返して、アイロンで整えました。
なお、この段階ではまだ返し口は綴じません。後で理由がわかります。
上から60mmのところに印を付けておいて、
アイロンで畳み癖を付けました。
三角の部分を縫います。
もう片方も縫いました。
一度裏返して、三角の真ん中を内側から端を縫って、内側に折りたたまるようにしました。これは、テントポーチの製作で学んだ手法です。
表に返すと、このようにしっかりと内側に入り込んでいます。
となると、この矢印の丸みが付いている部分が気になりました。
ということで、その部分も端を縫って角を出しました。
スナップボタンを取付けました。
100円ショップのプラステック製の物は安くて簡単に取付けることができていいのですが、使い心地があまりよくありません。この金属製の物は中心の合わせかたなど難点があるものの、カチッという小気味よい音と使い心地満点なのです。
スナップボタンを使いやすくするために、裏面に厚紙を貼り付けてサポートする事にしました。適当な大きさにカットして、返し口から差し込んで、表布の裏に布用両面テープで貼り付けます。
最後に、空いたままになっている返し口を綴じます。
得意のコの字まつり縫いで綴じました。
完成
これで完成です。和柄の生地はデザインもさわり心地も大満足です。
取付けに苦心したスナップボタンも正確に動きます。
そういえば、このところ小銭を使う機会はめっきり少なくなってきました。
2021年9月19日 記