工作室 172 抽斗のある箱
帰ってきた箱シリーズ。今回は抽斗のある箱です。9月に作った「二重底の箱」はひっくり返して二つ目の箱を開けるというしくみでしたが、中身もひっくり返るので実用性に欠けました。そこで、その部分を抽斗にしてみようという発想です。
設計
いつものようにSketchUpで設計しました。左の画像をクリックするとダウンロードできます。
上の蓋はこのように普通に開きます。
抽斗がついていて、このように引き出せます。
製作
厚さ10mm、幅100mmの檜材から枠を切り出しました。間に挟む底板用の溝も掘っています。
底板は3mm合板をカットして作りましたが、材料が足りなくて、このように二枚つなぎ合わせにすることにしました。
それを接着剤で接合しました。
これをはさんで枠を組み立てるとこうなります。
この部分が抽斗になります。
天板を貼り付けました。
抽斗の製作にかかります。枠材をカットして・・・、
接着すると完成です。
ぴったりと収まりました。
蓋を切り離しました。
ワトコオイルのチェリーで塗装しました。塗り残しの部分にはあとでフェルトを貼り付けます。
蝶番などの金具は100円ショップセリアで見つけたアンティーク調の物を使うことにしました。
蝶番を取り付けました。
蓋のロック金具と抽斗の取っ手を取り付けました。ちょっとバランスが変かな?
蓋と抽斗を開けてみます。
フェルトを貼り付けました。
抽斗の底には灰色のフェルトです。
完成
これで完成です。
使い方はこうです。まず上の段に小物を入れます。このとき指をパチンと鳴らすと、運が良ければ下の抽斗を開けると、そこに移動しているかも知れません。
2017年11月19日 記