工作室 275 テントポーチ20cm

今回は幅の広い物も入るポーチの製作です。YouTubeで見つけたこの動画を参考にしました。

【テントポーチの作り方】大きく開くポーチの作り方★20cmファスナーでできる★How to make a zipper pouch with a lining that opens wide

テントポーチなんて、変な名前だなぁと思いました。テントと云えばドーム型を連想するのですが、よくよく思い出してみると、なんと44年前の学生時代に使っていたこれ、

テント

この三角テントそっくりの形をしたポーチという事でした。

設計

YouTube動画では、製作途中で内布の下端を5mmカットする様子がありましたので、最初からそれを図面に描き込んでみました。さらに接着芯を縦横10mmずつ小さくしました。わずかですが、大きな節約になります。

左の画像をクリックするとPDFが別タブで開きます。

製作

表布はなんども登場しているドラえもん柄です。まだ十分残っています。

内布は前回使ったインド綿です。

20cmファスナーと、その端を止めるタブ用の生地です。

ファスナーの幅に合わせてタブの幅を調整しました。

これをかぶせて縫付けました。

もう片方の端はこのように縫いました。

ファスナーを表布に中表に合わせて、端から5mmの位置、横の位置はYouTube動画と同じようにしてクリップで固定しておいて、

ひとまずしつけ縫いしました。

さらに内布をかさねて、縫い代10mmで縫います。

しつけ糸を引き抜いてから、このように表に返しました。

いつものように、縫い代2mmほどで縫いました。

今回は、YouTube動画のように、後からぐるっと縫った方が良かったようです。

もう片方も同様にします。

ファスナーを縫付けました。

表布、内布どおしを中表に重ねて、縫い代10mmで縫います。

内布の底、矢印の部分は返し口にするので、縫いません。

縫い代を開いておきます。

そこのマチを作ります。このようにひらいておいて、各40mm、合わせて80mmの線を引いて、

そこを縫いました。

適当に縫い代を残して余分な部分をカットしました。

これを表布二カ所、内布二カ所、合わせて四カ所行います。

返し口から表に返しました。

いつものように、返し口はコの字まつり縫いで綴じました。

内布をなかに折り込むと形が見えてきました。

さらにアイロンで整えました。

今度は、角をきちんと縫い整えます。端から3mmほどに線を引いて、

白い糸で縫いました。これを四カ所行います。

ファスナーを綴じたときに、このように端が開いてしまっては、ちょっとみっともないので、きちんと内側に収まるようにします。

再度裏に返しておいて、このように30mmほどの縫い線を描いて、

そこを縫いました。

フリクション・ボールペンで描いた縫い線の後をアイロンの熱で消しました。

完成

これで完成です。

期待してた以上によく開きます。

おまけ 持ち手を再製作

前回の持ち手付きポーチの持ち手が小さくて使いづらかったので、これを改良しました。

端材として残った二枚をつなぎ合わせて作ります。

まずは、はばを合わせました。本来は15mmの四枚合わせで幅は60mmあるといいのですが、これは40mmしかありません。

そこで、このような断面になるようにします。

中表に直角に合わせて、つなぎ目に45度の線を引きます。

そこをまっすぐ縫って、

10mmぐらいの縫い代を残して余分な部分をカットしました。

表に返すと、このようにまっすぐに接合されています。

裏側の縫い代を開いておきます。

このままでは、長すぎるので、370mmの幅にカットしました。前回は270mmでしたから、100mm伸ばしたことになります。

作り方は同じですから省略して、完成しました。

前回の物と並べると、こんなにも違います。

ポーチに取付けてみました。

なんと今度は長すぎました。まあ大は小を兼ねるということにします。

2021年8月8日 記

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