工作室 282 秋マスク

「秋来ぬと目にはさやかに見えねども風の音にぞおどろれぬる」『古今和歌集』藤原敏行朝臣

秋は一気にやってきますね。いきなり朝夕の空気の冷たさに驚かされます。もうすっかり秋マスクの時期ということでしょう。

そこで、今回は和柄の秋マスクを作ります。

設計

表布と内布は同じサイズです。いつもの三層構造ナノ・フィルターは最小限の大きさです。返し愚痴は左右どちらかの顎の線に持ってきました。

左の画像をクリックすると、別タブでPDFが開きます。

製作

設計図から型紙を作り、生地をカットしました。

表布の全面を縫って、縫代にこのようにぎざぎざに切り込みを入れます。

一度、表に返して折り目を付けます。

再度裏に返して、今度は縫代を片側に畳んで、しつけ縫いをしておきます。

裏布も同様にします。

表布と裏布を中表に重ねて、縫いますが、このように補助線を描き込んで置きます。型紙を当ててチャコペンで書いていますから、縫うのはその内側ぎりぎりのラインとなります。

矢印の部分は返し口となるので縫いません。

表に返す準備として、縫代の角をカットしておきます。

さらに縫代を開いて折り目を付けておきます。

表に返しました。

表側と内側のしつけ糸を抜いて、アイロンで形を整えます。

返し口をコの字まつり縫いで綴じて、ゴムを通しました。

完成

完成しました。

2021年10月3日 記

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