工作室 139 LED懐中電灯

古い懐中電灯をLED方式に改造してみました。

分解

10数年前に買って一度しか使ったことがなく、そのまま放置していた懐中電灯があります。懐中電灯とは言っても懐に入れるには大きすぎますけどね。

これをLEDを使って改造してみようと思い立ちました。

分解してみました。単一電池4個はもはやぼろぼろに腐食していて点灯しません。

回路は単純で、1.5Vの乾電池を4個直列に繋いで6Vにし、プッシュスイッチを介して豆電球に繋いでいます。

プッシュスイッチをよくみると、こんな押しボタン部分と・・・、

スイッチ兼電池との接触部分に分かれています。これをそのまま流用するのは無理なようです。

ということで、押しボタンパーツも取り外しました。

改造

LEDは以前使った円形のLED照明モジュールを使います。

電源は9Vの006P乾電池を二個使い三端子レギュレータLM2940で12Vに降圧します。

回路図にすると、こうなります。LM2940は発振するのでコンデンサーでフィルタリングすると良いとのことでした。まあLEDを点灯するだけだから必要ないかなと思いましたが、パーツ箱にあったので耐圧15Vで容量が100μFの電解コンデンサーを使います。

プッシュスイッチはこれを使います。

LED照明モジュールはこのように厚紙と3mm合板でコーン部を挟む形にして取り付けることにしました。

スイッチの取り付け部の孔はちょっとだけ小さいので・・・、

リーマでごりごりと回して削りました。

降圧モジュールはユニバーサル基板を小さくカットして取り付けることにしました。

三端子レギュレータの放熱板はどうしようかなと思い、あちこち探してみたら、ちょうどいいアルミ缶がありました。

ということで、18Vから12Vに降圧するモジュールができました。矢印の部分がアルミ缶からハサミで切り取って作った放熱板です。

LED照明モジュールの取り付けをして、そこからのリード線はこのように引き出しています。

うっかり接触してショートをしないようにビニールテープでビスナット部分を覆います。

降圧モジュールは5mm程のスペーサーを介して3mm合板にビス止めします。

反対側から見るとこんな感じです。

LED照明モジュールはこのように凸面鏡コーンに収まっています。

プッシュスイッチにリード線を取り付けます。

これを筐体に取り付けて・・・、

配線をします。

電池を取り付けて・・・、

蓋をすると完成です。

外観は改造前とほとんど変わりません。

よく見ると電球部分だけが変わっています。

点灯

電池が小さいのでとても軽くなりました。電流もほとんど流れないので電池寿命も長くなりそうです。

2016年10月1日 記

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