工作室 160 筆箱(pen case)
箱の製作が続いています。今回は筆箱です。子供の頃は筆箱とか筆入れと行ってましたが、中身は鉛筆で、筆は入っていませんでした。材質はセルロイドが一般的でした。今回は木で作ってみます。
設計
いつものようにSketchUpで設計しました。左の画像をクリックするとダウンロードできます。
分解するとこうなります。
製作
側板は檜材を使いました。
これに、天板用と底板用の溝を切ります。
側板を接着して、天板と底板の寸法を測ります。
天板は濃い色の単板、底板は3mmの合板です。
切り出した天板と底板を接着します。これで密閉された箱ができました。
この状態で角を丸め、やすりがけをします。
蓋と本体に分けました。
今回はとても小さな蝶番を使いました。金メッキされていて高級感があります。
なかなかうまく取り付けることができました。
しっかりと締める事ができるように、磁石を埋め込みます。
このように6mmの孔を空けました。
これにネオジム磁石を埋め込みます。
ぴったりと閉まります。
蓋の部分が丸くて薄いので、空けるときにとっかかりがなくて空けにくい事が判明しました。
指がひっかかるように丸い切れ込みを入れることにしました。
まずは鉛筆でこのように弧を描いて・・・、
やすりでカットしました。
こうすると、閉めたときに、こんな風にちょっと隙間が空きますから、ここに指(爪)を引っかけると空けやすくなりました。
完成
ワトコオイルのナチュラルを塗装しました。
内側にフェルトを貼って完成です。
ここ20年ほど愛用の万年筆 PILOT CUSTOM 74 を収納してみました。
2017年8月6日 記