工作室 190 Doweling Jig
材料入手
ダボ(dowel)継ぎ作業は案外大変で、ダボ・マーカーを使っても肝心のドリルで垂直に孔を空けるところで失敗することがたまにあります。販売されているDowelJigはかなり高価なので手が出せませので、自作してみようと以前から考えていました。
先日、以前から欲しかったステンレス製のパイプを入手しました。他の材料をホームセンターで物色していたときにたまたま目に入ったのです。
このように6mmのダボがすっぽりと入ります。つまり6mmのドリルビットを入れて回転させることができるということです。
外側は8.0mmでした。8mmの孔にすっぽりと収まるということです。
設計
いつものようにSketchUpで設計しました。左の画像をクリックするとダウンロードできます。
試作品という意味合いが強いのですが、せっかくですから孔は4個まで空けられるようにしてみました。
寸法を入れてみました。
分解図はこうなります。とても単純な構造です。
製作
8mmの孔を4個空けました。きちんと一直線になっていません。安物の卓上ボール盤の限界です。
今回入手したステンレス製のパイプを挿入します。
中心線を描きました。
固定板は3mm合板で作ります。孔空け位置をマークしておきます。
のぞき窓として18mmの孔を空けました。糸鋸で間を直線にすると見栄えがいいのですが、試作品ですからそのままです。
接着します。
電気ドリルで孔を空ける際に強い力が加わるので、さらにビスで固定します。
12mmのビスで充分かなと思いましたが、20mmのものがあったので、実際は20mmの皿ネジの方を使いました。
完成
向きを示すために記号を書き入れました。これで完成です。
ひっくり返すとこうなります。
試してみます。この二つを・・・・、
このようにつなげてみます。
適当なところに線を描き、記号をつけます。
のぞき窓から観て同じ記号の線を治具の線に合わせて、6mmのドリルビットを使い孔を空けます。
片方も同じ要領で線を合わせて孔空け作業をします。
6mmの孔がこのように空きました。
片方にダボを半分打ち込んで・・・、
もう片方を打ち込むと、ぴったり合いました。
実際には使う材料に合わせて治具も作り替えますが、高価な金属製の製品を買わずに済ますことができるという証明になりました。
2018年6月5日 記