工作室 162 鑿収納箱(Chisel Box)
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![chesel](162/00.jpg)
工作作業で使っている鑿(Chisel)です。このとおり三本だけですが、保管に困ってます。そのままごろっと道具箱に入れるわけにはいかないので、買った時に入ってきた包装に入れたままです。これではさすがに使い勝手が悪いので、今回は専用の収納箱をつくることにしました。
設計
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いつものようにSketchUpで設計しました。左の画像をクリックするとダウンロードできます。
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蓋はこのようにスライド式です。
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分解するとこうなります。
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蓋が勝手に開いて中の鑿が飛び出し足にぐさっと刺さると痛いのでオートロック機構を作りました。蓋の裏側にこのように小さな爪があり、閉めるときに跳ね上がってぱちんとロックがかかる仕組みです。
製作
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幅35mmの檜の板をカットしました。底板用の溝、そして蓋のスライド用の溝を切ってあります。
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これを接着して箱の枠をができました。
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底板を3mm合板でカットしました。いつもなら若干の調整が必要なのですが、今回は一度でぴったりと収まる大きさになりました。
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底板を接着します。
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ここで鑿を収めてみますと、このように落ち着きません。
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このように枕木をおいてその上に載せ、仕切りを付けて位置を安定させるようにします。
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鉛筆で線を描いて、それに合わせて仕切りをカットします。
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さらに枕木の中には6mmのネオジム磁石を埋め込んでおきました。
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枕木が出来ました。
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これを取り付けます。
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ぴったりと収まりました。
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蓋を作ります。
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中央部分、幅20mm長さ100mmが動くように切れ目を入れました。
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蓋の稼働部の裏側にはこのように爪を付けています。
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内部を覗いてみるとこうなります。
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蓋を開けるとき、ロックを解除するには中央部を少し持ち上げなければなりませんが、その為に指がひっかかり安い用に丸い切り込みを入れました。微妙ですが効果的です。
これで木地完成です。
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ワトコオイルのナチュラルで塗装しました。
これで完成です。
設計
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鑿を収納して・・・、
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蓋を閉めます。
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パチンと音がして蓋が自動的に施錠されました。とても単純なしかけですが、勝手に開くことはなくなります。
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よく見ると蓋のオートロックの様子が分かると思います。
2017年8月26日 記