工作室 79 Beam Compass
円弧を描くのに必要なコンパス。中学生の時には金属製のちゃんとした製図用コンパスを使っていたのですが、いつの間にか紛失してしまいました。今使っているのは10年ほど前に100円ショップで買った安物で、一周する間に半径が狂ってしまうというくらいの頼りない物です。また、木工用には小さくて、今後の工作にはもっと大きな物が必要となります。
そこで、ネットでいろいろと探してみたものを参考にして木製のコンパスを作る事にしました。
ちなみに、compassで検索すると方位磁石ばかり出て来ます。どうやらこういうコンパスはbeam compassというらしいです。「beam compass の画像検索結果」
設計
SketchUpで3次元デザインをしてみました。左の画像をクリックするとダウンロードできます。SketchUp Viewerで任意の向きに回転させたり拡大縮小したりして観ることができます。
SketchUp Viewerの最も基本的な使い方
Aの独楽のようなアイコンを押すと任意の向きから3Dで観ることができます。
Bの手のアイコンでは画面を上下左右に移動することができます。
いつでもマウスホイールを回すと拡大縮小ができます。
操作はこのようにとても簡単ですから是非試してみて下さい。もちろん無料です。
製作
木材を切り出しました。5mmX10mmで長さが200mmの角材がメインのアームとなります。2mmの鉛筆の芯を差し込んで円弧を描きます。中心となるのは4mmの蝶ネジです。これが動くすき間を空けるために2mm厚の板を2枚使っています。
蝶ネジの先端を針のようにとがらせます。
この作業は自作のHDDグラインダーを使いました。これは時々あれこれと役に立ってくれます。
組み立て開始です。すき間を空けるための板を接着します。
鉛筆の芯を差し込む孔を空けて調整します。さらにこれをしっかり固定する為に両側からボルトで締め付けるのですが、写真の矢印部分を斜めに削ってテーパーを付けます。SketchUpの図面を拡大してみるとよくわかります。
両側のアームを接着します。
接着剤が充分に乾いたら鉛筆の芯を締める付けるボルト用の孔を空けます。
円の中心になる針用のパーツを取り付けます。
鉛筆の芯を差し込みます。
これをボルトで締め付けて固定します。
写真の矢印のように中心が移動する方式です。
完成
これでかなり大きな円も描けるようになりました。
2015年4月4日 記