工作室 283 秋マスク改

前回の秋マスクはデザインも掛け心地も良くて気に入りましたが、一点だけ気になることが出て来ました。

これは、これまで何度も問題にしていたゴムに寄る端が縮んでしまうという現象です。これまで、この問題の解消の為にパイプを使うなどの工夫をしてきましたが、かえって厚みが出てしまうなど影響が出てました。

今回は、これを初めて使う手法によって解決しようと思います。

設計

ゴムをわっかにすると、上下にテンションがかかりますが、これを無くせばいいのですから、ゴムを上下それぞれ別々に縫付けてしまうことにします。

左の画像をクリックすると、別タブでPDFが開きます。

製作

設計図から型紙を作り、表布を切り出しました。

続けて、内布とナノ・フィルターも切り出しました。

表布を中表に重ねて、補助線を描きます。

内布も中表に重ね、さらにナノ・フィルターで挟みます。こちらも補助線を描き入れておきます。

表布、内布とも全面の曲線を縫いました。

縫代に刻みを入れて、このように片側に折りたたんで、しつけ縫いをします。表布と内布を同じ方向に畳むのがこつです。中表にすると、別の向きになるので、うまいぐあいに重ならなくなります。

ゴムは200mmにカットして、このように内側に縫い込みます。実際には、この裏側になります。

中表に重ねて、ピンチでずれないようにしっかりと固定しておいて、

周りをぐるっと縫いました。もちろん、返し口は残してあります。

表に返す下準備をします。

表に返して、アイロンで整えます。

内側にあったゴムもこのように表に出て来ました。

このままでは、少し緩いのでゴムひもストッパーで長さを調整します。

完成

これで完成です。

これで、ゴムひものテンションで耳側が縮む現象が出なくなりました。

2021年10月10日 記

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