工作室 39 波動スピーカー
紙の円筒の両端に
YouTubeで見かけたのですが、紙の円筒の両端にスピーカーユニットを配置したユニークな形をした「波動スピーカー」なるものがあるみたいです。先に「空き缶スピーカー」でチップスターの円筒を使ってみて、円筒に興味を持っていたので、早速作ってみることにしました。
製作
また空き缶スピーカーを作ろうと思って保存していたチップスターの空き缶がふたつと、これも使えるかもと思って貰っておいたプリングルズの空き缶がひとつ。ひとつでは紙の厚みが足りないので、全部使って厚みを確保しようというわけです。
まずはチップスターの方を二つ重ねにします。プリングルズの方も円周に合わせて切り出しておきます。
ある程度乾いたら、プリングルズも重ねて接着します。
接着剤が乾いたところで両端を切り取ってしまいます。
厚さが2.6mm、長さが210mm、直径が70mmの円筒ができました。かなりしっかりとした強度があります。
スピーカーユニットは、「USBスピーカー」で使った物を取り外して使ってみます。もし失敗したら元にもどすつもりです。
スピーカーユニットを取り付けるバッフル板を作ります。
円筒の両端にバッフル板を接着します。
どうもこの色合いでは落ち着きません。いつもの木目シートを貼ろうかとも思いましたが、今回は100円ショップで見つけたこんな小さな花柄のシートにしました。とてもスピーカーとは思えないデザインです。
スピーカーユニットを取り付けます。
今回は内容積が非常に小さいのでバスレフ(バス・レフレックス)方式にすることにしました。何か適当な円筒は無いかなと探してみたら、35mmフィルムのケースが目にとまりました。
これを背面の真ん中に埋め込みホットボンドで固定します。
このままではころころと転がってしまいますから、置き台を作りました。
これで完成です。なんだか子供の頃に流行った時代劇に出てくる忍者の巻物のようです。
試聴
6V6シングルの真空管ステレオアンプに繋いで聴いてみました。うまい具合にトランスの上にちょこんと乗っかります。
聴いたのはこれ。島谷ひとみ『男歌』。
なかなかいい感じです。他にもいろいろと聴いてみましたが、ピアノの音なんかとてもいい感じです。普通のスピーカーと比べると指向性が無く、音が部屋全体に広がる感じです。こんな小さなスピーカーから出ているのが信じられないくらい豊かな音場になります。
腕時計自動巻き上げ機(失敗作)
寒くなると(歳を取ると)運動量が減ってしまい、腕時計の巻き上げができなくて止まってしまいます。そんな方のためには電池式の腕時計があるそうですが、なんとか自動的に巻き上げてくれる物は無いかと調べたら、市販品はとんでもなく高価でした。
そこで、こんなものを作ってみました。
メカの部分を拡大するとこんな感じです。
腕時計をセットして(輪ゴムで固定して)スイッチを入れたところ、想定通りに動きました。
ところが、秒針はピクリとも動きません(-。-;)
2014年3月9日 記