工作室 192 表札

田舎で育った私には表札という物にはまったく縁がありませんでした。自分の家にも近所の家にも表札というものは無かったし、2018年の現在でもありません。正保4年(1647年)から橋本家家臣団として同じ所に住んでいるのですから、表札など無くても皆知っているのです。もちろん名字はそのころからありました。

学生時代、家を離れて関東に移住したら、各家に表札があることに気付きまして、自分で板に筆で書いてアパートの扉に掲げたりしました。後で知ったのですが、表札が今のように一般的になったのは、大正12年の関東大震災以降だそうです。

学生時代は筆で書いたのですが、現代的にパソコンを使って表札を作ってみようと思い立ちました。

設計

Photoshopで色々とフォントと大きさを変えて見本を作ってみましたが、なかなかぴったりの物ができませんでした。

そこで、だいたいイメージに近い物を印刷しました。

次に取り出したのは自作のLEDライトボックスです。

印刷した文字の上に白紙を載せてLEDライトボックスの電源を入れ、下に現れた文字を参考にして鉛筆で太めになぞっていくと、このようになりました。なかなかいい感じです。

これを元にして板に文字の切り抜きを作ります。適当な端材を選んで、長方形に整形しました。

これに紙を貼り付けて、余分な部分を切り取ります。

糸鋸で文字を切り抜きました。長時間、中腰で作業をしていたので、あやうく腰を痛めるところでした。夢中になるのも要注意ですね。

紙を剥がしてこびりついた糊をこつこつと取り除きます。

細かな調整をしてやすりがけをします。

完成

最後にクリアラッカースプレーで塗装して完成です。

2018年6月25日 記

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