工作室 41 こたつねこ
しばらく前に買っておいたマイコンキットドットコムの「ミャオーミャオーと鳴く猫の声発生キット」を使って何か作れないだろうかと、あれこれ考えながらネットサーフィンしてみたら。こんなのを見つけました。
YAMAHAで無料で提供しているペーパークラフト「こたつねこ」です。
こたつの上で丸くなっている三毛猫なのですが、そのこたつの中に猫の声のモジュールを組み込めそうな予感がしたのです。とりあえず、作ってみるしかありません。
製作
まずは猫の声のモジュールを作ってみて、どんな鳴き声なのかを聴いてみます。写真のように単三電池2本でダイナミック・スピーカーを鳴らすものです。
基板に抵抗器・コンデンサー・トランジスター・ダイオードなどを組み立てます。
まずは、キットをそのまま組み立てて音を聴いてみました。プッシュスイッチをボチッと押すと「ニャー・ニャー・ニャー」と3回鳴きます。なんとか猫の声のような気がします。
そこで、YAMAHAのサイトから「こたつねこ」のPDFファイルをダウンロードして厚紙に印刷し、切り出してみました。これはその一部です。
まずは三毛猫のパーツをひとつひとつ組み立てていきます。
只の厚紙が次第に立体化していくのは面白いものです。
三毛猫ができあがりました。
畳は紙だけでは強度が足りないので、中にMDF板を仕込むことにしました。
こんな風に畳が2枚できました。本当は厚みが4mm欲しいのですが、手持ちのMDF板は2.5mm厚の物と6mm厚の物しか無かったので、2.5mm厚のものでごまかしました。
こたつの上に載せるテーブルも同様です。
スイッチが基板に付いたままでは操作できないので、はんだ吸い取り線を使って取り外してしまいます。
ところが、このスイッチはものすごく小さいので、机の上に置いたつもりが、いつの間にか見失ってしまい、探し出すのに無駄な時間を費やしてしまうというミスを犯してしまいました。普段なら小物パーツは小皿に入れて作業しやすくしているのですが、ついうっかりしてしまいました。
畳の上に基板と電池ホルダーを固定したいのですが、そのままでは厚みが足りません。そこで9mm厚の板を貼りました。
その上に基板と電池ホルダーを固定します。
こたつ布団の裾は丸まっているのですが、型崩れ防止とおもりの役目をもたせた丸棒を仕込みました。
テーブルの裏側にはスピーカーをホットボンドで固定しています。黄色と緑のリード線はスイッチに繋がっています。
スピーカーの中心に当たるPDF板には直径12mmの孔を空けてあります。この孔を通して音圧が猫の内部に入っていきます。
こたつを畳の上に置けば完成です。猫の左側に黒く見えるのがスイッチです。こたつはただ載せているだけですから電池交換の時には持ち上げると外せます。
こうしてみると、大きさがよくわかると思います。
手前の不思議な立体は、久しぶりにペーパークラフトを作るための練習として作った物です。
回すとより立体感が感じられます。
2014年3月30日 記