工作室 100 Bird House
前回、ハノイの塔を作ったきっかけは30年前のOS9の話でしたが、ちょうどその頃に仙台市に住んでいて、日本野鳥の会宮城県支部に入っていました。毎月の定例探鳥会では県内のあちこちに出かけた思い出があります。もちろん個人的にも県内各地で探鳥を楽しんでいました。泉が岳には何度も登りましたが、メジロがほんの1メートル先の枝に止まって啼いているのを観たことは今でもよく憶えています。
そこで今回は思い出しついでに、当時は工具も材料も無くて作ろうにも作れなかったBird Houseを作ってみることにしました。
設計
YouTubeでこんな手書きの設計図が見つかりました。このまま作ろうとすると、どうしてもインチの壁にぶつかります。日本ではちょっとお目にかかれない帯分数表記ですからね。
米国ではこのようにインチの物差しがあるので、そのまま使えるのですが、日本では容易には入手できないようです。
そこで、自作のインチからミリメートルへの変換プログラムを使ってみます。
上の設計図から、出入り口の直径は1と4分の3インチですが、これをミリメートルへ変換するには、左の「ミリメートルへの変換」ボタンを押してください。
いつものようにSketchUpで設計します。実際には手持ちの材料に合わせたので元のデザインとはかなり変わってしまいましたが、出入り口の直径だけは同じにしました。
SketchUp Viewerで任意の向きに回転させたり拡大縮小したりして観ることができます。
材料の切り出しのために分解図も作ってみました。
製作
材料の切り出し作業開始です。屋根の角度は45度なので案外簡単にカットできます。出入り口は糸鋸盤で、他の孔はボール盤で空けます。
他のパーツも切り出しました。
組み立てを始めます。
止まり木の形はちょっと独特な形になってしまいました。
これを差し込んで接着します。
メンテナンスの為に、片方の屋根はビス留めにして取り外せるように工夫してみました。その為、木ねじの為の補強材をここに取り付けておきます。
野外に置いて風雨にさらされるので内部もしっかり塗装しておきました。
片方の屋根は接着します。
これを他の木などに固定するためのネジはここにあり、出入り口からドライバーでねじ込むことができるようにしてあります。
完成
もう片方の屋根を取り付けて完成です。
2015年10月3日 記