工作室 51 モノラル・アンプ改造

電池とmp3プレーヤー内蔵型に改造

先に作ったモノラルのスピーカーアンプは16cmスピーカーという事もあり、なかなか聞きやすかったのですが、外部DCアダプターからの電源にしか対応していなかったので、電源の無い場所では使えないという短所がありました。調べてみると、このLM380アンプは8Vから22Vまでという幅広い電源に対応していることがわかりました。つまり006Pの乾電池でも動くということです。そこで、以下のような要件を元に改造してみました。

  1. 電源は外部DCアダプターの他に内蔵006P乾電池にも対応する。
  2. mp3プレーヤーは内蔵させる。
  3. 乾電池の交換やmp3プレーヤーの操作が容易に行えるようにする。

アンプ部とスピーカー部を切り離します。蓋は接着していないので、簡単にはずせます。

中から全てのパーツを取り外します。

電池とmp3プレーヤーを内蔵させるので、スピーカーの大きさに合わせて箱を大きくします。その為の材料を切り出します。

左のスライド・スイッチはDCアダプターと乾電池の切り替えようです。また、DCアダプターを繋がない状態でそちらに切り替えれば電池からの電源が切れるので、電源スイッチとしての機能も果たします。右のDCジャックは60円なので、この際だから、中央の安い40円のものに交換してしまいます。

箱を組み立てます。箱と言っても枠だけです。しかもフロントパネルとリアパネルの部分が完全に空いています。

箱の枠をスピーカーボックス上部に木ねじで固定します。

回路図はこんな風になります。

回路図を元にして配線をします。

配線をした電子パーツを取り付けます。

電池とmp3プレーヤーの操作を容易にする為に、蓋を簡単に開け閉めできるようにしたいのですが、さて、どうやって蓋を取り付けようかと、しばらく考えました。枠の板厚は5mmで蓋の方は2mmしかありませんから、蝶番を使うには薄くてできません。そこで出て来たのが、和紙をヒンジとして使う方式です。中学校の時にUコン飛行機製作で使ったわざです。和紙、しかもこれは手漉き和紙ですから、とても上部です。別の目的の為に買って置いた物ですが、ほんのちょっとだけ流用することにしました。

切り出した和紙を箱の後面に糊付けします。

これだけでは弱いので、補強用の板を張り付けます。さらにこの板は蓋を開いたときに、蓋が立った状態で停まるしかけにもなります。

既にこの段階で音楽を聴きながらの作業をしています。006P1個でも充分な音量が出ています。

蓋を取り付けます。和紙を上下から挟み込むように糊付けしているだけです。

上蓋だけ化粧シートを貼ってみました。何か物を置いたときに汚れないようにする為でもあります。

これで完成です。とてもすっきりとまとまった格好になりました。

蓋はこんな風に開きます。

2014年7月27日 記

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