工作室 320 新式ファスナーポーチ
ファスナーの取付け方に特徴のある左の写真は先週の作品です。もちろん撮影しながら作っていったのですが、カメラからPCにSDカードでデータを取り込もうとしたら、全データが消えていました。原因は不明ですが、これまで撮っていた画像や動画がすべて消えていたのです。愕然として製作記のアップロードが出来ませんでした。
今回は、気を取り直して再製作したのですが、同じものを作るのではなく、少し形を変えました。もちろん、ファスナーの取付け方式がこれまでのものとは違った新しい方式であるというところは同じです。
この方式はこのYouTube動画で知りました。作り方はまったく同じではありません。
設計
型紙を描きました。
12cmファスナー用です。底にはマチを付けずに角を丸くしてあります。上の動画になるように内布を小さくしないで、同じ寸法にしてあります。
左の画像をクリックすると、別タブで型紙のPDFが開きます。
製作
買い置きのダイソーの12cmファスナーですが、玉付きのものとは違い、寸法が少し違うようです。
生地はこの組み合わせです。表布の模様の向きをを90度変えました。
表生地の裏面に厚手の接着芯を貼り付けました。
そこにフリクションペンでファスナー口を描き入れました。
内布と表布を中表に重ねますが、布がずれないようにしつけ縫いをしました。かなり厳重にしてあります。
しつけ糸を抜きました。こういう風な布の真ん中を手縫いで縫う縫うのはとても難しいんです。ひと針ひと針ずつしか縫えません。ミシンが欲しくなります。
あらかじめ描いておいた切り抜き線に沿って切り目を入れます。
まずは表布を折りたたんでアイロンで折りたたんで置いて、
内布を引き出すと、きれいにファスナーの穴が空きました。というか、きれいになるように仕上げました。
拡大すると、こう見えます。
ここにファスナーを縫付けるのですが、このときもファスナーをしつけ糸でしっかりと固定しておきます。
きれいに縫うためにフリクションペンで縫い線を描きました。縫い代は約2mmです。
縫いました。これもかなり難しくて手こずりました。
裏から見ると、こんな感じです。この方式の弱点はファスナーが裏側からはしっかりと見えることですね。
しつけ糸を抜きました。
表布同士、内布同士を中表にぴったりと重ねて、縫い線を描きます。
内布の底には70mmの返し口を空けます。
縫いました。
余分な部分をカットして、縫い代を開きます。曲線部はぎざぎざにしてあります。
返し口から表に返します。
内布を押し込む前に、開いている返し口を綴じます。
コの字まつり縫いでぴったっと綴じます。
実際には右側からぴたりと綴じながら縫い進めますが、今回は動画撮影のためにあえて口を空けたまま縫って一気に綴じました。撮影も一発撮りでした。
内布を押し込んで、アイロンで形を整えました。
完成
これで完成です。
前回の物と並べてみました。製作中の画像が消えてしまった前回の物は試作品扱いです。
イラストを描いた時に出た消しゴムかすを掃除する為に、愛用の Mini Cleaner II が飛び出してきました。
2022年12月4日 記