工作室 31 HDDグラインダー

きっかけはまたまたYouTube

いつものようにネットサーフィンをしていたら、こんなのが流れていました。

これは面白い!古いHDDはうなる程余っているので、さっそく自分でも作ってみようと思ったわけです。

製作

今回分解するのはこれです。IDEの9.1GB容量で、毎分7,200回転です。少なくとも10年以上前のものです。

まずは蓋を開けます。プラッターは2枚でしたが、底の方に落ち込んでいるので、このままでは使えませんから、一番上に上げるようにスペーサーを入れ換えることにします。

磁石とヘッドアームを固定しているネジをはずす為に、制御基板を一旦取り外します。

モーターを回すためにはこの制御基板が必要なので、また取り付けます。

ヘッドアームを外すにはプラッターも外す必要があります。一旦外したプラッターは、スペーサーの位置を変えて、一番上に来るようにしました。

金属用の紙やすりを丸く切り取ります。120番と240番を用意しましたが、最初は240番を使ってみることにしました。

紙やすりは接着剤で貼り付けようと思っていたのですが、実際にはその必要は無く、きちんと固定することができました。

ここで一度回してみます。なかなかいいようです。

底面の制御基板がむき出しでは削りかすの金属片でショートするかもしれませんから、カバーを付けることにしました。ちょうど余っていたプラバンの端材を使ったのですが、微妙に3mmほど寸法が足りなくて孔を空けるのに苦労しました。

なんとか取り付けて、振動防止の為にゴム足を貼り付けました。

表面もぽっかりと孔があいています。元のカバーは金属製硬いので加工が難しそうです。

そこで、こちらもプラバンでカバーしてみました。

回転のじゃまにならないかどうか、チェックしてみます。

電源はモーター用のDC12Vの他に制御基板用のDC5Vが必要です。うまい具合にIDE機器用のスイッチングアダプターが数個ガラクタ箱の中にありましたので、これをそのまま使っています。

銘を刻んで完成です。

実は『ラベルマイティEX8』でシールにきれいに印刷しようとしたのですが、どういう訳かプリンタが動いてくれませんでした。いろいろとチェックしてみた結果、完全に故障だとわかりました。10年以上も前のEPSON PX-V700です。5年ほど前にも同様に故障してオーバーホールして復旧したのですが、もうそろそろ限界のようです。

試運転

試しに切れなくなった果物ナイフを研いでみました。毎分7,200回転ですから、力を与えなくても簡単に研ぐことができます。思った以上に実用的なのは驚きでした。

費用

金属用紙やすり105円
合計105円

2013年12月15日 記

工作室メニュー