工作室 415 ライトボックス修理

長年行方不明だったライトボックスが二つ見つかりました。本棚の一番下のダンボール箱に入ったまま眠っていたのでした。

大型の物は、なぜか電源アダプターが残っていなくて使えません。12V1Aですが、コネクタや極性が不明です。まあ、これは後でなんとかすることにします。そもそも、これの代替えとして自作したのが、LEDライトボックスでした。

今回はこの二つの内、小型のライトボックス「エツミ スリムライトワイド」を修理することにしました。というのは、このままでは使えないほどのひどい状態だったからです。

状況

まずは、電池を交換しました。単三電池6本直列で9Vです。電源アダプターは別売りで、9V600mAですが、もちろん買っていません。

蓋を開けてみると、何か変です。

なんと、曇りガラス面がこんな風に汚れていて、まともに使えそうもありません。この段階では分解して曇りガラスを洗えばいいと考えていました。

分解

裏面を観ると、ビス数本で固定しているだけのようです。

分解してみたら、白い発光体に電力を供給する為の回路が見えました。

そして、肝心の曇りガラスはというと、

この透明のプラスティック類の板に、薄い半透明のプラスティックの幕をかぶせているだけでした。しかも、それを接着剤で固定していたため、その接着剤の溶剤が溶け出して、幕を汚してしまっていたのでした。これはいくら洗ってもだめでした。

修理

そこで、半透明幕をこの半透明のゴミ袋から切り出すことにしました。これは手元に置いて煎餅の包み紙を入れるのに重宝しているとても小型のゴミ袋です。

正確にカットして、透明プラスティック板に載せます。製品では接着剤で固定してありましたが、接着剤は使わずに、ただ載せるだけにしました。汚れる心配はありませんが、組み立ては正確に慎重に行なう必要があります。

裏蓋を閉めて、電源を入れてみたら、案外簡単に復旧しました。あの汚れは微塵も感じられません。

完成

これで完成です。ほぼ無料で修理できました。

35mmネガフィルムはこう見えます。

35mmポジフィルムはこうなります。

スライドは四枚が限界です。

現像はしたけど、プリントはしていないフィルムがたくさんありますから、これを使ってフィルムを選択して、フィルム・スキャナーでデジタル化しようと思います。

2025年6月25日 記

工作室メニュー