工作室 183 和式道具箱

前々回に作ったミニサイズの和式道具箱で製作のこつがわかったので、今回は大きなサイズの物を作ってみました。

設計

いつものようにSketchUpで設計しました。左の画像をクリックするとダウンロードできます。

サイズはこのように前回の物より数倍大きくなっています。

使い方はミニサイズのものとまったく同じです。まず、くさびをぬいて・・・、

くさびの分だけ隙間があくので、蓋をスライドさせます。

するとこのように蓋を斜めに引き上げることができます。

製作

市販されている材料は木口がざらざらしていたりして、そのまま使えないことが多いです。今回もこのように端を鋸で数ミリ切り取ります。

前後の側板が出来ました。

左右の側板もカットしました。

釘を打つための墨入れをします。

ポンチで位置決めをします。

釘を打ちました。

枠が出来ました。

左右の取っ手を切り出しました。指が外れにくいように15度ほど斜めにカットしてあります。

取っ手を取り付けました。実は端材を使ったので少し寸足らずですが、実用上問題ありません。

取っ手は、このように内側から釘を打っています。

この角度から見ると、指がかりの斜めカットがよくわかります。

上部の横板を切り出しました。テーパーカットは治具無しでやっているので、また一度失敗してしまいました。今後もテーパーカットの場面が出てくるでしょうから、角度可変の治具を作ってみようと思います。

まず、両端の板を取り付けます。

よく見ると、右側は斜めに落ち込んでいるのが判るとおもいます。ここも15度にしました。

蓋は3mm合板にします。

これに横板を取り付けます。右側はくさびが間に入り込むので斜めになっています。

底板も3mm合板にしました。それほど思い道具を入れるわけでは無いので、これで充分です。

底板の取り付けをします。鉛筆で墨入れをしてポンチで位置決めをして釘を打ち込みました。

ひっくり返すとしっかりとした箱になりました。

蓋を含めて全体のやすりがけをします。もちろんその前に鉛筆の線は消しゴムで消しました。これで木地完成です。

塗装をしました。木目がきれいに浮き上がります。この瞬間が大好きです。

完成

ちょうど良いサイズの和式道具箱が完成しました。

Japanese Tool Box mini

この動画はミニサイズの物です。今回の物もまったく同じになります。

2018年4月12日 記

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