工作室 308 カメラバッグ(Canon Demi EE28用)
ジャンク品として900円で買った Canon Demi EE28 は、散歩写真のコーナーでで紹介しましたように、見事に復活しました。
ただ、ひとつ問題が。それは持ち歩きが難しいという点です。写真のようにストラップを取付けるところが無いのです。一応、三脚用の穴に取付ける専用の物が付属していましたが、なにしろ半世紀も前の物なので、ビニールが堅くなっていて実用的ではありません。
設計
そこで、肩から吊り下げるカメラバッグを専用に作ることにしました。
左の画像をクリックすると、別タブで型紙のPDFが開きます。
製作
表地は、このところおなじみになっているこの生地を使います。
側面、蓋、Dカン用のタグも同じ生地で裁断しました。
型から吊下げるベルトはダイソーで買ったものです。Dカン、スライド式のベルト送りはベルト幅に合わせた25mm幅のもので、これはで買いました。
最初にDカン部分を作ります。50mmを畳んで、幅25mmにします。
Dカンを通して、
縫い代5mmで仮止めしておきます。
次に蓋を作ります。接着芯は厚手の物を貼り付けています。その上から縫い線を描き込んで、裏地と中表に重ねて、
周りをぐるっと縫いました。矢印部分は返し口として残しています。
曲線部はぎざぎざにしました。
表に返して、アイロンで整えました。
ここで、大失敗。気にはしていて、向きを考えてはいたのですが、いつのまにか逆さまになってしまいました。
次に、本体を作ります。こちらも厚手の接着芯を貼りました。
縫い代10mmで縫い進めます。
接着芯が硬いので、縫い代部分がたためません。
そこで、両面テープと布用接着剤を使って、このようにたたんだところ、かなりうまくできました。
表に返して、Dカンのタグを仮縫いしました。
さらに、蓋も仮縫いしておきます。
次は、内布です。もちろんこちらには接着芯は貼っていません。
こちらは、このように柔らかいのですが、布用接着剤で縫い代を折りたたんでから、またまた大失敗に気づきました。
なんと、返し口を空けていません。
しかたなく、矢印の間の糸を抜いて、返し口にすることにしました。
内布の中に、本体を差し込んで、
口の周りを縫い代10mmでぐるっと縫います。
縫いました。
返し口から表に返して、
いつもなら、丁寧にコの字まつり縫いをして返し口を綴じるのですが、今回は返し口がぼろぼろなので、このように雑に縫いました。
内布を押し込んで、口の周りを縫い代5mmほどでぐるっと縫いました。
蓋はマジックテープで止めます。
縫付ける一を決めて、
まつり縫いで縫付けました。
ショルダーベルトを取付けます。
これは、以前「肩掛けかばん」で経験しているので、簡単にできました。というか、それを参考にして縫っただけです。
完成
ということで、失敗はありましたが、なんとか完成しました。
実際にカメラを入れてみたら、ぴったりでした。
これで、安心して撮影に出かけることが出来ます。
2022年6月12日 記