工作室 380 小型肩掛け鞄
70歳の記念に、小学校・中学校の同級生の集まり「古希の会」があるということで、田舎に帰ることになりました。東北新幹線の切符や手帳とボールペンなどの小物をキャリーバッグとは別に肩掛け鞄として持つと都合がいいので、小型肩掛け鞄を作ることにしました。
今回は、12cmファスナーのポケットを作って、そこに新幹線の指定席と乗車券切符を入れることにします。
設計
ファスナーポケットは、穴の周りにスティッチが無い新しい手法です。内側には手帳とボールペン専用のポケットを作ります。さらに、後面には大きなポケットを作ります。
左の画像をクリックすると、別タブでPDFが開きます。4ページです。
製作
表布をカットして、
裏面には厚手の接着芯を貼りました。縫い代部分は避けています。
側面の布もカットして、裏面には同様に厚手の接着芯を貼りました。
蓋を作ります。
中表に二つ折りにして、ボタン穴部分には両側に接着芯を貼りました。
縫ってから、余分な部分をカットしました。
表に返して、アイロンで整え、
ボタン穴を作ります。ボタンはいつもの20mmのものです。
ボタン穴かがりをしました。久しぶりだったので、ちょっと見栄えが良くありません。
肩掛けひもを通すタグ部分を作ります。
四つ折りにして、
二つに切り、
金具を取付けました。
次に、後面のポケットを作ります。
上部の入り口部分を三つ折りにして、
かがり縫いをしました。縫い代部分は厚くなるのでカットしておきます。
表から見ると、かがり縫いの糸はほとんど見えません。
これを後面の表布に、しつけ縫いしておきます。
12cmファスナーのポケットを作ります。
ポケット生地に線を引いておいて、
前面の表布に中表に重ねて、位置決めをして、待ち針で固定しました。
周りをぐるっとひとまわり細かく縫いました。
内側の線に沿って切れ目を入れて、
ポケット生地を押し込みました。
アイロンで整えると、長方形が出来ます。
裏側から12cmファスナーを当てて、位置決めをしておいて、
ファスナーをポケット生地でくるんで上端を縫いました。
さらに、下端も同様にファスナーをポケット生地でくるむように縫いました。
両端の三角部分も縫いました。
ポケット生地をぐるっと縫うと、
周りにスティッチの無いファスナーポケットが出来ました。ちょっと中心がずれてしまいましたが、自分で使うだけなので、気にしないことにしました。次回、同様な物を作るときには気をつけます。
もうひとつ、失敗が発覚!
なんと、側面の寸法が100mm足りませんでした。せっかく接着芯も貼ったことなので、作り直さずに、延長することにしました。まあ、側面ですから、これも気にしなければいいだけです。
というわけで、まずは、全面の表布を縫付けました。
さらに、後面も縫付けて、角をカットして、
表に返しました。全面にはファスナーポケットが付いています。
後面のポケットのしつけ糸は、ここで抜きました。
蓋を、縫い代5mmで縫付けます。
両脇の上端には鞄ひもを通すタグを縫付けました。
次に、内布を作ります。内布は、側面は無く、マチで厚みを出す方式です。ちょうどいい材料が無くて、これを使うことにしました。まあ、内側だから気にしないことにしました。
手帳とボールペン用のポケット用の生地はこれです。
上部の入り口は三つ折りにして、
まつり縫いをしました。
まずは、片方を縫付けて、
手帳をくるむように、位置を決めました。
手帳部分が出来ました。
さらに、ボールペン部も立体的にふくらみを持たせて縫いました。
こんな風に収納されます。
もう一枚の内布の生地を中表に重ねて、縫います。
矢印部分は返し口として残します。
縫い終わって、縫い代を開いて、
底に60mmのマチを作りました。
この内布二、表布を中表に、差し込んで、
上部の入り口を縫い代10mmでひとまわりぐるっと縫います。
縫いました。
底の返し口から表布を引き出して、
開いている返し口を、
コの字まつり縫いで綴じました。
内布を押し込んで、アイロンで整えてから、口の周りを縫い代3mmでスティチ縫いをしました。このとき、糸を買えて、縫い目が目立たないようにしています。
さらに、ボタンを縫付けました。
最後に、肩掛け紐を取付けて
完成
完成です。
後面はこうなっています。
厚みが6cmもあるので、小物をたくさん収納出来ます。
2024年6月30日 記