工作室 239 名刺入れ

サラリーマン時代は幾度となく取引先との名刺交換をしていました。名刺入れも何度か買い換えて使っていたものです。それも引退とともに背広やネクタイと同時に全部処分してしまいました。

もう名刺入れも必要ないだろうと思っていたのですが、たまに名刺を使うこともあり自作の名刺を財布に入れてましたが、ここはやはり名刺入れを使った方がいいみたいです。

試作

前回のサングラスケースの作り方を応用して、試作してみました。一般的はカードケースにはちょうどいいサイズでしたが、名刺入れとしては、ちょっと幅が足りないのと、もっと厚みを持たせるたほうがいいようです。

名刺と一般的なカードは同じサイズだとばかり勘違いしていたのでした。

設計

サングラスケースではポケットがひとつでしたが、二つにします。名刺は自分のものと受け取ったものも収納できるようにした方がいいわけです。

これはできあがり寸法です。画像をクリックするとPDFが表示されます。

表地と裏地の寸法図です。縫い代を10mmずつとっています。

表地には接着芯を貼りますが、内側のポケット仕切りと縫い代部分には貼る必要がないのでこの寸法になります。

製作

表地をカットしました。

裏地をカットしました。

接着芯も準備しました。

表地の裏面に接着芯を貼りました。

折りたたみ線を描き入れました。もちろんアイロンの熱で消えるフリクション・ボールペンを使っています。

なぜか目論見違いで接着心と2mmほど重なってしまいました。

折りたたみました。

この上に裏地を重ねます。

いつもなら裏地の方に縫い線を描き入れるのですが、今回は表地の裏に描き入れています。接着芯の境目を縫うことになります。

矢印の部分が返し口となります。

縫いました。だんだんに縫い目がそろうようになってきました。

余分な部分をカットしました。

縫い代を割ります。

さらに余分な内側ポケットの縫い代もカットしました。

表に返します。

第一段階、さなぎ状態です。

さらにポケット部分を返します。

アイロンで整え、ついでにタグを貼りました。

完成

これで完成です。

裏側はこんな感じです。

試作品と比べてみると、ひとまわり大きくなっているのがよくわかります。

なお、試作品の方はカードケースとして使えます。

名刺を入れてみました。

こんな風に使えます。

2020年11月8日 記

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