工作室 362 頭皮保護パッド2

前回のヘッドフォンの頭皮パッドは一応頭皮保護機能は果たすものの、柔らかみにかけるという欠点がありました。

そこで、もっと大型にして中には綿を詰めることにしました。

設計

型紙を作りました。

左の画像をクリックすると、別タブでPDFが開きます。2ページです。

製作

型紙を作って、まずは底面の生地をカットしました。

上面の方は間に返し口を造り、そこから綿を詰めるので、二枚になります。

中表に重ねて、

縫いました。

返し口の縫い代をアイロンで割りました。

返し口から表に返しました。

その返し口から以前使った残り物の手芸綿を詰め込みました。

返し口をコの字まつり縫いで綴じました。

余りにもぱんぱんに詰め込んだので、厚みが35mmにもなりました。

仮止めをして試してみたところ、スピーカーが耳に届きませんでした。

厚みよりも、詰め込みすぎて凹まなくなったせいでした。過ぎたるは及ばざるがごとしですね。

そこで、綿を抜くことにしました。

いきなり糸を切るとほつれてしまうので、矢印の二カ所にかんぬき止めを作りました。これ以上糸がほつれて孔が広がらないようににする仕掛けです。

その間の糸を抜いて孔を造り、そこから綿を少しずつ抜きました。

結局、こんなにたくさん抜きました。

厚みは30mmとほとんど変わっていませんが、すごく柔らかくなりました。

前回のパッドを外しました。こうしてみると、いかに小さかったかがよく解ります。

最上部の生地は端材が少し足りず、幅が65mmしか取れませんでした。

まず、両端を折ります。

次に二つ折りにします。本来ならば、縫い代を10mmにしたいところですが、端材の寸法が10mm足りなかったので、ここは5mmとします。

縫い代5mmで縫いました。

このように縫い代をアイロンで開きます。

このような形で、ヘッドフォンのつるを挟み込むというわけです。

作業性向上の為に最上部の生地をテープ糊で仮止めしました。

まつり縫いで縫い止めました。

完成

これで完成です。頭皮にやわらかくフィットします。これなら長時間使ってもつるが頭皮に食い込むことも無くなります。

2023年12月10日 記

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