工作室 285 小型ペンケース改

ちょうど一年前に作った小型ペンケースが、かなりくたびれてきたので、作り直しました。

若干の問題点

昨年11月に作った小型ペンケースです。この一年間毎日使ってきました。ほとんどは自室での使用ですが、鞄に入れて持ち歩いたりもします。

前回使った接着芯は薄いものでしたから、全体がくたびてふにゃふにゃになっています。

このときのファスナーの端処理は簡略なものだったせいか、このように一カ所中身がはみ出てきました。この方式はこれ以降は使っていません。やはり標準的なものがいいようです。

これは特に問題ではありませんが、表生地を底で縫い合わせているので、底を観るとくっきりと合わせ目がでています。

製作

隣町まで徒歩で往復一時間、厚い接着芯を買って来ました。660円でした。

これをカットしました。設計は前回の物とまったく同じですが、左右を分けないで一枚布として使います。そのため、前回よりも縫い代が無くなり20mm幅が小さくなっています。。

表生地はこれを使います。

裏には接着芯をアイロンで貼り付けました。なるほど、かなりぱりっとしています。接着芯毎手縫いをするのは大変なので、このように縫い代部分には接着芯がありません。

内布はこれです。これは底に返し口を作るため、二枚に分けています。

YouTube動画でよく使われているペンケース用ファスナーは20cmですが、16cmで十分です。というか、この方がぴったりです。

端処理はこのように通常の方式にしました。

表布と中表に重ねます。中央を合わせています。

手縫いですから、ミシン縫いのように表布と内布を別々に縫うのはたいへんです。最初の頃は表布・ファスナー・内布を慎重に重ねて塗っていましたが、どうしてもずれてしまうので、ここで一旦しつけぬいして固定しておきます。

その上に内布を重ねて、

端から5mmのところを縫いました。

しつけ糸を抜いてから、表布、内布を表に返してこのように端から1mmほどを縫いました。

同様にして、もう片方も縫いました。

裏に返して、表布・内布どうしを重ねて、縫い線を描き入れました。内布の中央70mmは返し口とします。

縫いました。

底に20mmのマチを作ります。

このよう角を重ねて、幅が20mmになるところを計ります。

縫いました。

余分な部分をカットしました。

これを4カ所、同じようにします。

返し口から表に返しました。

内布をひっぱり出して、返し口をコの字まつり縫いします。

再度、内布を内部にしまいこみます。ぴったりと重なっています。

実は、内布は5mmずつ小さめにしています。内布が同じサイズだとだぶついて内側にしわが出来るので、これを回避する為です。

完成

これで完成です。

厚い接着芯を使ったので、表がぱりっとしています。底には縫い目がありません。

ファスナーの端処理を変えたので、外にはみ出してくる心配もありません。

マチもしっかりと出ています。

2021年11月9日 記

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