工作室 249 お札入れ

疫病蟄居していても食べものは必要なので、買い物には出かけますが、大きな財布は持たずに小銭入れをポケットに忍ばせて行きます。小銭入れの中には、いわゆる電子マネーのカードを入れてあるので、ほとんどこれだけで間に合います。でも、やはり現金が無いと困ることもあります。そこで、おさつをふたつ折りにして入るお札入れを作ることにしました。

疫病蟄居:疫病が蔓延する中で罹患を避けるために蟄居すること。(AvocadoMix用語)

設計

大抵は五千円札か一万円札を一枚入れるだけですから、9センチ四方のポケットに小さな蓋を付けているだけの簡単な構造です。

左の画像をクリックするとPDFが開きます。

製作

前回、はさみ収納袋を作った生地の残りを使います。

表地の裏に接着芯を貼りました。

裏地と中表に重ねて……

端を縫い合わせました。

ここを開いてアイロンを掛けました。

表に返します。

次に、表地を9センチ折り返します。

裏地を同じように反対側に折り返します。

縫い線を描き入れました。いつものようにアイロンの熱で消えるフリクション・ボールペンで書いています。右側の矢印の部分が返し口になりますから、そこは縫いません。

白い糸で縫いました。

縫い代を開いてアイロンで折り目を付けました。

さらに余分な部分をカットし、曲線部分はピンキングはさみでギザギザにしました。

表に返します。第一段階ではポケット部分が逆です。

さらにポケット部分をひっくり返しました。

アイロンを掛けて整えました。

返し口を縫い綴じます。

いつものように、コの字まつり縫いをしました。

蓋が小さいので、このままでは使いにくいようです。材料の大きさに合わせたので、どうしてもこのサイズになってしまいました。

というわけで、蓋はスナップボタンで締めることにしました。

位置を決めて……

縫付けました。

アイロンで位置決めの線を消しました。

完成

これで完成です。

そういえば、樋口 一葉は『おおつごもり』を40数年前に読んだきりです。他の作品も読んでみようかな。

2021年1月17日 記

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