工作室 153 ティシューケース
![](153/28.jpg)
設計
![](153/01.jpg)
工作作業でも接着剤のはみ出しを拭き取ったりなどなど、いろんな場面で使っているティシューという薄い紙、一般的には箱に入ったかたちで販売されてますね。ところが、先日買った物はこんなふうに箱に入ってませんでした。
![](153/02.jpg)
袋入りで、大きさはおおよそ105mm x 190mm x 45mmでした。
![](153/03.jpg)
このままでは使いにくいので手近にあった空き箱を加工して、このようなケースを作ってみました。もうこれで十分というくらい使いやすくなりました。でも、これでは工作という程ではありませんね。
![](153/04.jpg)
そこで、いつものようにSketchUpで設計しました。
製作
![](153/05.jpg)
側板を切り出しました。
![](153/06.jpg)
底板はスライド方式にするので、3mmの溝を切りました。
![](153/07.jpg)
接着剤でしっかり組み立てます。
![](153/08.jpg)
底板のスライド溝が見えます。
![](153/09.jpg)
こんなふうにスライドします。
![](153/10.jpg)
上面にはティシューを取り出す孔が必要ですから、まずは鉛筆で枠を描いて糸鋸の下孔をあけます。
![](153/11.jpg)
孔空け加工をしました。
![](153/12.jpg)
これを接着します。
![](153/13.jpg)
これだけでも十分使えそうですが、底板がずれて開いてしまう可能性がありますから、どうにかしてロックしないといけません。
![](153/14.jpg)
あれこれ考えた末に、こんな自動ロック自動アンロック機構を思いつきました。茶色が底板で、黄色が側板です。
底板が下にあるときには、側板の中に埋め込まれた金属棒が重力で下に降りて底板の溝にはまります。こうなると底板はスライドできません。
![](153/15.jpg)
ひっくりかえして、底板が上になると、金属棒は重力で下に降りるので底板のロックが解除されます。
![](153/16.jpg)
すると、このように底板をスライドさせて抜くことができるのです。
![](153/17.jpg)
孔空け位置を正確に測って・・・、
![](153/18.jpg)
3mmの孔を空けました。
![](153/19.jpg)
中にはめ込む金属棒は100円ショップで買ったワイヤーハンガーから切り出しました。以前もWhirligig製作で使いましたが、まだたくさん余っています。サイズは太さが1.8mmで長さは20mmです。
![](153/20.jpg)
底板の孔をさらに下からふさぐものが必要となりますが、このように側板の切れ端を使います。
![](153/21.jpg)
このように接着して組み立てました。底板をスライドさせるときに、引っかかりとなるので一挙両得というところです。
![](153/22.jpg)
こうしてパーツが揃いました。
![](153/23.jpg)
金属棒を孔に埋め込んで・・・、
![](153/24.jpg)
底板をスライドさせて・・・、
![](153/25.jpg)
ぴたりと閉じます。
![](153/26.jpg)
ひっくり返すと底板は動きません。
面取をして丸みをつけました。これで木地完成です。
完成
![](153/27.jpg)
塗装はワトコ・オイルのナチュラルにしました。これで完成です。
![Tissue Box](153/tissueBox_320.gif)
ティシューをセットします。
![](153/28.jpg)
なかなか使い勝手がいいです。木目も工作室によく合います。
2017年6月17日 記