工作室 337 一枚布スクエアボックス

以前作ったスクエアボックスの製作途中のこの画像の形は、よく観る形です。表布と内布を別々にすると、縫い合わせてここに至るまでには、いくつかの行程がありますが、一枚布を使ってこれを一気に短縮してみようと思い立ちました。

設計

寸法を少し大きくして図面を描いてみました。

左の画像をクリックすると、別タブでPDFが開きます。

製作

一枚布をカットして、裏面に厚手の接着芯を貼り付けました。

中表に二つ折りにすると、想定通りのこの形になりました。

写真の青線の部分を縫います。

縫いました。緑線の部分は返し口として空けてあります。

縫い代を爪アイロンで割りました。

次にマチを作ります。

前回は、このように四カ所を縫ってマチを作り、さらにこの上下(表布と内布のマチ)を縫うということで、合計6回も縫いましたが、

今回は、このように、マチ同士を重ねて置いて、一気に縫います。

わずか二回縫うだけの手間で済みました。ほんとうにこれだけでいいのかなという気になってしまいます。

返し口から表に返します。

返し口を底にして、目立たなくします。

それでも開きっぱなしと言う訳にはいきませんから、いつものようにコの字まつり縫いで綴じました。

口の周りをぐるっと一周縫い代2mmぐらいで縫いました。

さらに四カ所の稜線を縫いました。

完成

これで完成です。表布と内布を同じにすると、ほんとうに簡単にできました。マチの縫い方も6回を2回に減らしたので、全体的にものすごく単純でしたが、できたものはしっかりとしたもので、充分に実用的です。

いつの間にかドラゴン君か入っていて、居心地良さそうにしていました。あいかわらず、カメラ目線は外しません。

2023年5月21日 記

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