工作室 340 ボタン式ポーチ2
前回の試作をふまえて、今回もボタン式のポーチを作ってみました。
設計
ボタン穴の向きを横向きから縦向きに変えてあります。これは中身に寄って暑さが変わってしまうので、それに対応する為です。
左の画像をクリックすると、別タブでPDFが開きます。2ページあります。
製作
相変わらず、生地の向きなど考えずに、裏面からカットするので、こんな風になってしまいました。
裏面には接着芯を貼りました。
蓋の生地を中表に二つ折りにして、フリクションペンで縫い線を描き入れます。
本体も同様にします。
前回は、最初からボタンを縫付けていましたが、完成後の厚みによるずれを考慮する必要があると言うことに気づいたので、今回は後から決めることにしました。
縫った後で、表に返す為に曲線部はぎざぎざにしました。
本体を表に返して、アイロンで整えました。
蓋も同様にしました。
ボタンの縫付けと同じく、前回はこの段階でボタン穴を作っていましたが、今回は後で作ることにしました。
本体の後ろ側に蓋を逆さにして、縫い代5mmで仮縫いします。
できました。このよううに、後ろ側は猫どもがひっくり返っています。やんちゃですねぇ。
内布を組み立てます。
青い線のところは返し口として空けています。
縫い代を開いておきます。
内布の中に、本体と蓋を差し込んで、口の周りを縫い代10mmでぐるっと縫いました。
返し口から表に返しました。
返し口は、いつものようにコの字まつり縫いで綴じました。
内布を差し込んで、アイロンで整えました。
口の周りを縫い代2mmほどでぐるっと縫いました。
ボタンを縫付けました。
今回のボタンは、直径が20.0mmで、厚みが4.6mmでした。
計算上はボタン穴の長さは24.6mmとなりますから、25mmでいいところですが、余裕をたっぷり見込んで30mmにしました。
今回も、鋏で穴を空けました。
縫い進めていきます。
出来ました。
拡大すると、こんなことになっています。かなり太い糸(0.4mm)を使いました。
前回は、ふとした思いつきで、端を丸めるという縫い方をしてしまいましたが、今回は普通の縫い方にしました。やはりこの方がすっきりしています。
さらに衝撃の事実が!
なんと、できあがった穴の長さを測ってみたら、25mmでした。30mmのつもりでいたのですが、縫い方で5mmも縮まっていたのです。25mmというのは理論上の長さですから、これで正解なのでした。
完成
これで完成です。
マチを作っていないので、自立できませんが、根性で斜めに立っています。
いつもよりも元気に伸び上がっています。
2023年6月11日 記