工作室 263 平形ファスナーポーチ

前回のキャラメル・ポーチと同じサイズの材料を使って、平らで真ん中にファスナーが着いているポーチを作ります。

製作

生地のサイズは前回と同じく、150mmX100mmです。表地の裏には接着芯を貼りました。裏地の色を変えています。

ファスナーも前回のものと同じ12cmの玉突きファスナーです。今回も端の処理は行いません。

ファスナーの取り付けをします。表地と中表に重ねて……

その上に裏地を重ねて、縫い代5mmで縫います。

クリップが邪魔になるので、しつけ縫いをしてから縫います。ここは外から見えない部分なので、かなり荒く縫います。

縫い終わったら、しつけ糸を外して表地と裏地を表に返して、このように折りたたんだ端を1mmぐらいの縫い代で縫います。今回はかなり密に縫いました。

もう片方も同様に縫います。

こちらもしつけ縫いをしてから縫いました。

表に返してからたたんだ端を縫います。

まるでミシンで縫ったように見えます。一見して本返し縫いのように見えますが……

裏面はこのようにほぼ同じになっています。これでもかなり雑に見えますが、本返し縫いよりはきれいに見えます。実はこれ、片方を縫ってから、端で折り返して反対に縫っているんです。ミシンがあると、こんな面倒なこともしないで済むのですけどね。

表地どうし、裏地どうしを重ねて底を縫いしろ10mmで縫います。

矢印の部分は返し口として縫い残しています。

いつもなら、最初に作っておくタグを作ります。端布を適当に切って、四つ折りにしました。

端を縫って四枚重ねのタグができました。

表地、裏地とも縫い代を開いて、それぞれを二つ折りにして重ねます。その片方の真ん中にタグを差し入れます。

両端を縫いしろ10mmで縫います。

縫いました。

余分な部分をカットして、表に返す準備をします。

裏面の返し口から表に返します。

第一段階で、このようになりました。

その裏面には返し口が開いています。

そこをいつものようにコの字まつり縫いで縫い綴じました。

さらにひっくり返すと、表地が表面に出て来ました。

完成

これで完成です。

底はこのように平らになっています。

前回のキャラメル・ポーチと並べると、同じサイズのファスナーと生地を使ったとは思えないほど違って見えます。

2021年4月25日 記

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