工作室 69 ハート型小物入れ
![ハート型小物入れ](69/00.gif)
昨年作った小物入れは木地がそのままだったので、今回はきちんと塗装した物を作る事にしました。また、前回は板を4枚貼り合わせてから切り出したのですが、これがなかなか大変でした。そこで、今回は一枚ずつ切り出してから貼り合わせることにしました。箱の形はハート型にします。
製作
![](69/01.jpg)
Photoshopでハート型の型紙を作ります。
素材にしたハート型をちょっと横長にして・・・。
![](69/02.jpg)
線を黒くし、1ページに4枚印刷できるようにします。
![](69/03.jpg)
印刷した型紙を9mm厚の板に貼ります。
![](69/04.jpg)
まず、外側を切って、内側を切り抜くためにドリルで孔を空けます。
![](69/05.jpg)
内側を切り抜きました。なにしろ手仕事ですから、微妙にでこぼこがあります。
![](69/06.jpg)
自作のパラレル・クランプで接着します。
![](69/07.jpg)
接着剤が乾いたら、やすりがけをしてなめらかにします。
![](69/08.jpg)
これを元にして、底板と蓋用の板にスミを入れます。
![](69/09.jpg)
外側を切り取ります。
![](69/10.jpg)
蓋にはこのように切れ目を入れておきます。
![](69/11.jpg)
蓋の内側をこのように切り取り、蓋がずれないようにします。
![](69/12.jpg)
自作のクランプで抑えて、底板を貼り付けます。
![](69/13.jpg)
木地が完成しました。
![](69/14.jpg)
内側に色が付かないようにクラフトテープを貼っておいて、白のラッカーを吹き付けます。薄く吹き付けて、乾いたらまた吹き付けるという作業を何度も繰り返します。
![](69/15.jpg)
今回の手法では4枚の板を別々に切り出したので、どうしても形にムラが出ます。それが塗装することによって、目立つようになりました。そこで、それを隠す目的もあり、このようなもので装飾することにしました。
![](69/16.jpg)
接着剤で貼り付けてローマ字で名前を作ってみました。その後、再度透明塗料を吹き付けて乾かします。
![](69/17.jpg)
前回同様に箱の内側にはフェルトを貼りました。
完成
![](69/18.jpg)
これで完成です。
![ハート型小物入れ](69/heartBox320.gif)
パラレル・クランプ
上の作業工程に登場した自作クランプの作り方を紹介します。
![](69/20.jpg)
これまで使っていたクランプはこのようなものでしたが、もっと大きな物を挟むには並行型のクランプが必要です。販売されているものだと、どうしても高価なので自作することにしました。
参考にしたのはこの動画です。
![](69/21.jpg)
材料を用意します。12mmの丸棒は長さが300mmmにしました。
![](69/22.jpg)
蝶ネジと埋め込み式のナット、そして釘を一本。
![](69/23.jpg)
3mmの合板をこのように二枚に切り分けます。
![](69/24.jpg)
20mmの角材にはこのように丸棒が通る孔を空けます。
![](69/25.jpg)
ネジが通る孔の反対側にはナットを埋め込む為のひとまわり大きな孔を空けておきます。
![](69/26.jpg)
角材のひとつをこのように二つ割りにして、片方を小さく切ります。
![](69/27.jpg)
ボルトとナットを組み合わせます。
![](69/28.jpg)
このクランプの大事なポイントはこれです。このようにすることによって、丸棒に対して常に垂直を保つようにします。
![](69/29.jpg)
角材のひとつは、丸棒の端に釘を打って垂直に固定します。
![](69/30.jpg)
組み立てます。
![](69/31.jpg)
ボルトの先端が当たる部分には画鋲を打ってあります。これによって板に食い込むのを防いでいます。
![](69/32.jpg)
実際に使って試してみます。なんとかうまく動作しました。
完成
![](69/33.jpg)
AvocadoMixのロゴを印刷してみました。
![](69/34.jpg)
クランプはひとつではほとんど使えないので、もうひとつ作りました。
![](69/35.jpg)
これで工作がさらにはかどります。
2015年1月11日 記