工作室 90 独楽まわし
いろんな物を作っていると、端材が出ますが、中でもこんな円盤がたくさん残っています。捨てるのはもったいないので何か作れないだろうかと思っていたのですが、ふと頭に独楽が浮かんで来ました。
独楽といえば、50年ほど前に小刀を使って太めの木の枝からどんぐり独楽を作って楽しんものでしたが、今回は円盤に細い軸を通した単純なものです。
とりあえずは中心に3mmの穴を開けました。
薄い円盤だけでは軸を垂直に保つ事は難しいので、補強のために小さな円盤を作ってみました。
3個できました。軸はよく使う3mm径の料理用竹串です。
指で回してみたけど、うまくまわりません。もっと回転数をあげないといけないのですが、指ではどうしても無理です。
独楽まわし一号機の製作
そこで、以前YouTubeで見たことがある独楽まわしの事を思い出しました。確かかなり古いものを新しく作りなおすというものでしたが、ブックマークしてなかったのではっきりとは思い出せません。そこで、自分なりのデザインで作ろうと、18mmの板に直接鉛筆で描いてみました。
上の部分をカットして、独楽の軸を通す孔を開けました。
3mmの軸がうまく回転するように、孔は4mmにしています。
残りの部分をカットして形ができたところで、実際に握った感じをみたところ、どうも握りにくいのです。
そこで、こんな風に指が当たる部分をくり抜いてみたら、手になじむようになりました。
やすりがけをして綺麗にしたら、なんだかいい感じになりました。
独楽と組み合わせるとこうなります。
こんな風に勢いよく長時間回ります。ひとつだけ欠点がみつかりました。それはひも(たこ糸)を巻くのがとても難しいということです。軸に孔を開けて糸を通せばいいのですが、直径が3mmしかないので、もっと細い糸を使うしかありません。
独楽まわし二号機の製作
一号機の欠点をふまえて、二号機では独楽の軸を太くすることにしました。全体の形は一号機そのままです。なにしろ現物から鉛筆で型取りしたのですから。
独楽の軸を6mmに設定し(6mmと12mmの丸棒しか持っていない)、これを通す孔は7.5mmにしました。手持ちのドリルビットに合わせただけですけどね。
やすりがけをして綺麗にできました。外見は一号機そっくりです。
独楽の円盤は置き時計の文字盤の孔を開けたときに出来た端材です。直径が135mmで厚さが6mmのMDF板ですから、結構な目方があります。これと、6mmの丸棒を組み合わせます。
軸とする為に先端にテーパーを付けるのが難しそうだなと手作業でカットし始めたのですが、なんと鉛筆削りが役に立ちました。たこ糸を通す2mmの孔も開けてあります。
こんな風にできました。
これだけ重いとたこ糸を引っ張ると指が痛くなります。そこで、今回出来た端材を使ってたこ糸の取っ手を作ることにしました。
たこ糸をしっかりと取り付けます。
こんな具合に指にしっかりとなじみます。
独楽の軸にたこ糸を通す孔をあけてあるので、巻き付けるのはとても簡単になりました。
回してみました。
この動画では途中で止めていますが、実際は1分50秒も回っていました。溝の無い平らな場所ならもっと回るでしょう。
見つけた!
独楽は英語でtopと書くのですね。初めて知りました。まだまだ勉強不足です(61歳男子)。それで検索してやっと見つけました。それにしても記憶はいいかげんなもので、形が全然違います。それでも機能的には同じですから、そういうものが記憶に残るのでしょう。
2015年7月4日 記